INTRODUCTION

イントロダクション

Fate

(セイバールート)

——— 聖杯戦争 ———

冬木の地にて執り行われる“根源”へ至ろうとする魔術師たちの儀式。
手に入れた者のあらゆる願いを叶える願望機“聖杯”を呼び水にして7人の魔術師“マスター”が集う。
マスターは聖杯の招きに応じる英霊“サーヴァント”を召喚し、最後の一人になるまで覇を競い合う。
これまで四度開催されるも、いまだ聖杯を手にする勝者は現れず。

十年前、第四次聖杯戦争の戦火の中で衛宮士郎は自らを魔術師と名乗る衛宮切嗣に助けられる。
彼の元で生活を始めた少年は反対されながらも魔術の教えを請う。
そうして過ごした切嗣との最期の夜、「正義の味方」になることを誓う。

時は流れ、現在。
平穏な日々を過ごしていたとある夜、聖杯戦争に巻き込まれ、サーヴァントの襲撃を受ける。
眼前に迫る攻撃、それは突如現れた騎士の少女によって阻まれる。
「正義の味方」を志す少年を助けたサーヴァント、剣の英霊によって命を救われたマスター。
互いの運命は、この夜をもって大きく動き出す——